北海道オホーツク酪農牧場・枝幸ミルクネットワーク

搾乳(さくにゅう)

主な流れは以下のとおりです
・消毒剤をつけ、タオル等で拭き取る
・牛乳に異常がないか確認し、搾乳開始!!
・搾り残しがないか確認し、ミルカーをはずす
・コーティング剤を付ける

消毒剤をつけ、タオル等で拭き取る


消毒剤(プレデッピング)にも色々あるが、一般的に使われているのはヨード系である。
タオルは基本的に1頭につき1枚で、使い捨てのペーパータオルを使う ところもある。
乳頭洗浄の目的は、2つある。ひとつは当然のことながら、汚れを取る事。
もう一つは、乳頭に刺激を与えることによりオキシトシンと言うホル モンを脳下垂体から分泌させ、泌乳を開始させる事である。

牛乳に異常がないか確認し、搾乳開始!!


ミルカーを装着する前に手で搾乳する事により、異常乳でないかどうか確認する。
当たり前だが牛乳でないものが出てきたら病気である(乳房炎)。
早期発見早期治療が基本である。ミルカーの仕組みだが、仔牛が陽圧と陰圧の組合せで乳を飲んでいるのに対し、
ミルカーは陰圧と陰圧の組合せで乳を搾り出している。
イメージとしては、乳頭を握る(陽圧)のとは逆に外側に引っ張る感じで乳頭口を開き(陰圧)、中の牛乳を引っ張り出す(陰圧)感じである。

搾り残しがないか確認し、ミルカーをはずす


1日2回搾乳の場合(例:1回目・AM 5:00~、 2回目・PM 5:00~)、
1頭平均だいたい5~6分程度で一回の搾乳が終わる。1日に30キロの牛乳を出す牛なら、
1回に約15キロ、毎分3キロの牛乳を生産していることになる。

コーティング剤を付ける


ミルカー離脱後しばらくの間乳頭口が開いた状態であるため、雑菌等に対して無防備である。
放おっておいても自然と乳頭口は閉じるのであるが、少しでも乳房炎リスクを下げるために、コーティング剤(ポストデッピング)を噴きつける。
これにより、菌の侵入より先に薬剤が乳頭口に入り蓋をしてしまう。

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